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Lost on the Road to Eternity / MAGNUM
失恋船長 ★★★ (2018-03-09 13:53:36)
長きに渡りバンドを支えてきたマーク・スタンウェイが脱退というニュースは、このバンドにとっては大きな損失だったろう。ソングライティングのみならず、LIVEにおける演出と言う観点からも由々しき問題だが、ボブ・カトレイとトニー・クラーキンの二人から生み出されるケミストリーは健在。深みのある歌声と、豊富なアイデアに彩られたリリシズム溢れるロマンティックなハードサウンドを披露。その練り上げられたメロディから醸し出される芳醇で高貴な香りに、このバンドの真骨頂を味わえるでしょう。
今回は老獪なテクニックを駆使しするも、やはり衰えを感じるボブをサポートをするように、リー・スモールやトビアス・サミットなどがゲスト参加、この世界観を押し上げてくれています。
あまりにも楽曲中心の作風ゆえに、ロックバンドとしての厳つさが足りないと、スピード感や目に見えたハードさを好み方には、少々大人しいサウンドとなるのでしょうが、この滋味深きマグナムサウンドが醸し出す圧倒的な存在感に、どこまでも引き寄せられます。いぶし銀のハードサウンドに酔いしれますね。テクニカルなプレイがなくともトーン一発で酔わせるギターも円熟味を増していますよ。

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