この曲を聴け! 

Layla / Layla and Other Assorted Love Songs / DEREK AND THE DOMINOS
はっちゃん ★★★ (2017-08-14 23:12:22)
狂おしいほどの恋慕の情。これは単純なラブソングではないのだ。

親友、ジョージ・ハリスンの奥方パティ・ボイドを好きになってしまったクラプトンの煩悶がストレートに歌われる
ある意味少し恥ずかしい曲。実際クラプトンは当事者パティにリリース前のこの曲を聴かせたそうだ。

ク「パティちょっとこれ聴いてくれるか」
パ「うわ、アカン!これウチの事やってみんなにバレてまうやん!!」

このままの状況を続ける訳にはいかないと思ったクラプトンは、意を決してジョージに自分の気持ちを打ち明ける。

ク「なぁジョージ、ちょっと話があんねんけど…」
ジ「なんやエリック、あらたまって」
ク「実はな、君の嫁はんのパティの事が好きになってしもたんや…」
ジ「………」
ク「何度もあきらめようとしたんや。でも、でも…やっぱ好きやねん!!悲しい色やねん!!!」

実際のところジョージの度重なるゲス不倫でパティは心身ともに疲弊しており、もはや婚姻関係は破綻していた。
そんなパティを優しく慰めてくれたのがクラプトンだった。そんなことが続くと互いに惹かれ合うのは自明の理。
親友の妻を愛してしまった事に対する自責の念を抱きながらの決死の告白にジョージは何と答えるのか。

ジ「好きにしたらええがな」

晴れて二人は夫婦となるのだが、クラプトンもまた恋多き男。ゲス不倫を繰り返した挙句に敢え無く離婚する。
不思議なのは、こんな大変な事がありながらもジョージが他界するまで二人の友情は続いていたということ。
自分にゃ到底無理な話だ。

「LAYLA」という世界中に公開されたラブレター。その情熱は確かに聴く者の胸を打つ。

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