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Swedish Erotica / SWEDISH EROTICA
火薬バカ一代 ★★ (2017-05-14 23:26:18)
シンガーは後にイングヴェイとの活動で名を上げるマッツ・レヴィンで、⑩で歌っているのは現在NIVAを率いているトニー・ニヴァ。他にもヨラン・エドマンやジェイミー・ボーガー、ALIENのケン・サンディンらが在籍していたことがあったり、またTNTの初代Vo、ダグ・インゲブリットセンとの関りもあったりと、ファミリーツリーでも作った日にゃ相当複雑に入り組みそうなスウェーデン出身の5人組が、’89年発表した1stアルバム。
EUROPEに代表される従来の北欧メタルを「退屈なバンドばかり」とバッサリ切ってみせる彼らが本作で聴かせるのは、人を食ったバンド名(母国のポルノビデオシリーズがその由来だとか)や、華やかなルックス、レッツ・パーティ・ターイム!な歌詞等が物語る通り、シンプルでスリージーでワイルドなロックンロール・サウンド。
但しアメリカへの憧れをダダ漏れにしてはいても、メロディ・ラインがそこはかとなく涼感を湛えている辺りはやはり北欧産。特にフックを盛り込んだ楽曲作りの手腕は確かにメジャー・レーベルの目に留まるだけのことはあるなと。デビュー・シングル②が本国ではトップ10入り、アルバム自体もスカンジナビア4国を始め、ドイツ、オランダでも大ヒットを記録したそうですが(国内盤帯情報)、アリーナ・ロック然としたコーラス・ワークが抜群な③、乾いた哀愁漂わすバラード④、爽快且つパワフルなロック・チューン⑤といった、中盤に並ぶ充実の楽曲群を耳にすればそれも納得の出来栄え。
第一次北欧メタル・ブーム沈静後に出て来たバンド(D.A.D.とかELECTRIC BOYSとか)同様、当時はパスしていたのですが、改めて聴くとこれが結構イケていたという。
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