この曲を聴け! 

Dalai Lama / Reise, Reise / RAMMSTEIN
もりりん ★★★ (2017-02-05 09:14:27)
1782年に書かれたゲーテの詩「魔王」をパロった曲(シューベルトは1815年にこの詩に曲をつける)
Rammstein版は、馬→飛行機、魔王→神、魔王の娘→天使という風に変更されて
飛行機という文明の利器で天高くたどり着いた人間に、
神が自分たちの領域を侵されたことを怒り天使たちに「人間どもへ恐怖を与えよ」という内容

しかしなぜこの曲にチベットの高僧ダライラマというタイトルがついているのか、
曲の内容からまったく結びつかないしRammstein本人達も答えていない。

だが一つだけヒントがある。
この曲が収録されているアルバムのジャケットは日本航空123便墜落事故のフライトレコーダーの画像である。さらにCDプレイヤーで1曲目を再生するとき「1曲戻る」ボタンを押すとそのフライトレコーダーの音声が流れるという日本人にとっては悪趣味極まりないもの。

以上のことから
この曲の舞台が飛行機ということでRammsteinは世界最大規模の飛行機事故を調べこの日本で起きた事故を知り、
「日本の宗教ってなんだ?」→仏教
「仏教の神様って誰だ?」→なぜかここでミスしてチベット仏教の高僧「ダライラマ」
ということになったのではないか

日本の雑誌か何かのインタビューでフライトレコーダーの画像と音声を使ったのはなぜかという質問に
メンバーは「スタッフが勝手にやったんだよ」と言っていたが
この曲の制作過程を知ったスタッフが勝手にやったということではないのか

しかし1stアルバムの時にMVとアルバムジャケットをスタッフに任せて「俺達、ゲイだぜ!」みたいなとんでもないものになり後悔してたのでジャケットをスタッフにまかせっきりにしたとも考えにくい。

なのであくまで「スタッフが勝手にやった」というのは音声収録で
曲を作り、事故を意識しタイトルをつけジャケットを選択したのはメンバーではないかと考察するが
完全に個人の推測の域を出ない

・・・曲のタイトルについての考察はここまでにして肝心の中身について
最初聴いたときはあまりぱっとしないアルバムソングかなと思っていたが
聴けば聴くほどのめり込む曲になっている。

歌い出しは物語を語るように静か歌い
サビは神の怒りや飛行機内のパニックを表すように語気を荒げ強く歌い
メンバーたちのコーラスで天使たちの「さぁこっちへおいでよ」というセリフを表すなど
曲を聴いているのにミュージカルを見てるような気分になる

ちなみになぜかこの曲は現在一度もライブで演奏されていない。
ステージでやるような曲と思っていないのか
それとも上記の考察が実は正解(あくまで願望)でタイトルをミスしたことを恥じているのか
理由をぜひ本人達に聞いてみたい

ただ私はこの曲の曲調はステージライブでは地味になるんじゃないかなと思うので
スタジオライブのセッション的なもので見たい。
→同意