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The Book / GRAHAM BONNET BAND
失恋船長 ★★★ (2016-11-28 14:06:00)
自動登録がようやっと確認できたので本編の書き込みをやりたいなぁと思います(20曲以上、しかの2枚組の手動登録はやりたくない、自動登録が確認できたのは国内盤リリースの一ヶ月後でしたね)。紆余曲折を経て辿りついた今作は、ようやくHM/HRサイトのファンにとって待ち望んだ方向性に絞り込んだ意欲作。その寸分の狂いなく繰り広げられるメロディックなクラシックロックナンバーの数々は安易な手法かも知れないし、真新しいアイデアは希薄かも知れませんが、定番に敵う者なしな往年のテイストを散りばめ再構築した音楽性に裏切りは一切なしとグラハムファンの涙腺を刺激しまくる王道路線で魅了。70歳を前にようやくやってくれたという感じでしたね。限られた時間を考えると、あと10年早く気が付いてくれたならなぁと無粋な事を言いたくなりますが、グラハムカムバック賞獲得にケチをつけるのは野暮なのでこれ以上の戯言は止めておきます(公使ともに良きパートナーを迎えて本当に良かったッス)。
2枚組全27曲(国内盤は28曲)選曲的にベストオブグラハムなDISC2の充実ぶりもさることながら、本編のDISC1こそ聴くべき要素の強い一品ですね。バラードやポップスにオンリーワンウーマンをやらないってのが清い、そして本編に対する自信の表れでしょう。感動しましたよ。
気になると言えばDISC2のカヴァー集ですが、音質云々などもう少し金と時間を掛けて欲しかった、余りに音を重ねていないのでダイナミックさに欠け、LIVEな生っぽさを体感できると言えなくもないが、本当にオマケ程度の仕上がりのように感じます。
名曲の数々を今のコンディションで聴けるという資料的な価値はありますが、もうチョイなんとか丁寧に仕上げて欲しかったなぁと思いますが、16曲のレコーディングだからスケジュール的なモノや、リハーサルの延長的なノリだったのかぁ、と勝手に推察しております。この選曲をひっさげ本編と合わせたLIVEってのは強烈だなぁと考えただけで興奮と『夜も眠れなくなっちゃいます』と春日三球·照代風に呟き
そして最後にDISC2のラスト『Here Comes The Night (Down Without A Fight)』は聴いた事のない曲が収録。タイトルは1991年リリースのソロアルバムにあるのですが、どう聴いても歌詞が違うので違う曲だと思います。カヴァー集だと思っていたのに最後に一般的に知られていない曲が現れるとは、どんな経緯で収録されたのか『気になって夜も眠れなくなっちゃう』とやっぱり春日三球·照代風に呟きたくなりますね。
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