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Atomic Arena / BARREN CROSS
失恋船長 ★★★ (2016-09-22 15:44:44)
カルフォルニア出身のクリスチャンHM/HRバンドが1988年にリリースした2nd。クリスチャンに88年ですから、相当キャッチーで爽快なサウンドなんだろうなぁと、完全に決めつけて聴き始めたら完璧に裏切られました。シンガーのマイク・リーの声質もさることながら歌い方もブルース・デッキンソンそのものので、サウンドの方もアタッキーなベースと、メイデンよろしくなユニゾンパートをふんだんに盛り込んだメイデン風味も持ち込み正攻法で迫る王道サウンドに驚かされました。本家ほどの隙のない作りではありませんが、甘いクリスチャンメタルを想像すると完全に肩透かしを喰らうでしょう。派手目のタッピングやギターソロも盛り込みあたりは当時の流れを組んでいるし、大味だがアメリカンロックのダイナミズムもあるし、多少の事には目を瞑って楽しめますね。しかしUS産のメタルバンドってのは、どうしてこうもバタバタとした音楽性になるのか、もう少し整合感を持ち出せば全般的に聴きやすさもUPするのになぁと思いますが、そこがUS産の正統派バンドの旨みの一つなんでしょう。OMENのようなオドロオドロしさはありませんし、たまにキーボードが出てくる程度で壮麗なメロディもありませんが、地に足をつけた豪快なヘヴィメタルサウンドは気持ちがエエですね。

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