この曲を聴け!
Monsters of Rock - Live at Donington 1980 / RAINBOW
帰ってきたクーカイ ★★★ (2016-05-09 17:47:28)
個人的にはこのバンドの歴代ヴォーカリストの中では、グラハム・ボネットは“3番手”(ロニー・ジョー>グラハム>ドギー・ホワイト)であった。本ライヴ盤を聴くまでは。
それで、本作を聴いて目から鱗が落ちる思いだ。この人は唄が滅法上手い。存在感もとんでもなくある。なによりロニーが歌った曲(「Stargazer」「Catch the Rainbow」)でも自分の歌にしてしまう。
それで「グラハムって本当にコージーと仲が良かったんだなぁ」と思う。
ドラム・ソロの後、「コージー・パウエル!」と3回叫ぶのだ。
何故か。
理由を『METALLION』Vol.8掲載のグラハムへのインタヴューから以下に引用したい。
「~(前略)俺達は、キャッスル・ドニントンでの『モンスターズ・オブ・ロック』に出たところだった。大きなヘッドライナーとしては初めての仕事で、実に素晴らしいものだった。実際あれは、俺の人生における最良の日の1つだったよ。すごく楽しかった。そして、その夜、コージーが辞めたんだ。だから、俺達は、朝の6時くらいまでお別れを言っていたんだよ。バーでね。(笑) あれは素晴らしい経験だったよ。あの夜、俺は、一睡もしなかった。何もかもが、あまりにもエキサイティングだったからだ。完璧な日だった。」
本作は色々な意味で最高のライヴ盤だ。
→同意