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No More Pain / DOOM
火薬バカ一代 ★★★ (2016-01-13 23:46:01)
EXPLOSION RECORDSの名盤群が次々にリイシューされた近年。遂に「最後の大物」と言うべきDOOMの1stアルバムのお出ましと相成りました。
再発話が浮かんじゃ消えてを繰り返した本作なれど、結果的にはバンド自らが関わることで、リマスターだけに留まらず、アレンジから曲順まで異なるLPバージョンとCDバージョン同時収録の2枚組仕様、更にはEP『GO MAD YOURSELF』や、LP発売時の初回盤特典だったソノシート音源までボートラ収録という決定版的装丁での再発が為されたわけですから、長らく待った甲斐があったというものですよ。
・・・と、嬉しさの余りつい前置きが長くなってしまったので、音楽性同様に尖がりまくったルックスと、XのYOSHIKIが(ごく短期間ですが)ヘルプ参加していた事実から「ビジュアル系源流の一つとしてのDOOM」について一席ぶろうとか思ったのですがグダグダになりそうなので割愛。
縦横無尽に駆け巡ってDOOMサウンドの中核を為す諸田コウのBに、金属片で脳を引っ掻くような藤田のG、個性的過ぎる弦楽器隊を真っ向受け止めてみせる広川錠一のDsとが、アップからダウンまで、尋常ならざるテンションと振れ幅で荒れ狂う本作の素晴らしさについては、↑上記で諸先輩方が語って下さっている通りです。
彼らの音楽性に敷居の高さを感じる向きもありましょうが、確かに後期DOOMに通じる思索性、一筋縄では行かぬネジクレ感覚等も既に健在なれど、それを飽くまでスラッシュ・メタル・フィールド上に留め置き、荒々しいスピードと攻撃性重視にて叩きつけてくれるのが本作の強み。取っ付き易さではベストではないかと。(音質に関しては相応の覚悟が必要ですけどね)
'15年最大の収穫と言っても過言ではない再発でありました。あざっす!

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