この曲を聴け! 

System X / IMPELLITTERI
失恋船長 ★★★ (2015-09-28 15:17:39)
リリース当時から、なんとなく想像の付く音楽性に興味を覚えずに購入は数年後という背信行為を行ってしまった事を謝りたいグラハム・ボネットが復帰した力作です。2002年という時代背景も取り込み、モダンさと供に硬質なリフワークと強靭なリズムがグイグイと楽曲を引っ張り、その上に主役たるクリスの壮絶なテクニックを駆使したギターが駆け抜けるスタイルは様式美愛溢れるダイナミックなHM/HRサウンドを披露。時折切れ込んでくるクラシカルフレーバーたっぷりの高速ギターはインペリテリならではの旨味、衰えを感じさせないストロングな歌声を披露するグラハムを引っ張り出し1stにも通ずる、諸所のアーティストへのリスペクトとする精神性と幅広い楽曲を用意しただけの事はある力作でしたね。もっと超光速シュレッダーが聞きたいと思う方には少々物足りなさもありそうですが、御大グラハムと両雄並び立つ作風は大いに買いだし、それこそこのラインナップでやった意味があると思います。全般的にグラハムの歌声も含め重苦しい閉塞感みたいなものがり、その辺りが従来の分かり易さと違うので評価の分かれ目になりそうですが、ロブ・ロックが歌っても違和感のない作風は順を追って作品に触れてきたファンにとっては問題なしでしょう。

→同意