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Ready to Strike / KING KOBRA
火薬バカ一代 ★★★ (2015-09-14 23:20:31)
個人的に「昭和の三大コブラ」と言えば、アントニオ猪木のコブラツイスト、マリオン・コブレッティ刑事、そしてこのKING KOBRAで決まりですよ。(次点は『ベストキッド』のコブラ会)
LAメタルの盛り上がりを目の当たりにしたカーマイン・アピスが「乗るしかない、このビッグ・ウェーブに!」と結成したKING KOBRAは、集められた野心に燃える新人メンバー(後にそれぞれ確固たるキャリアを築く腕利き揃い)全員を金髪で固め、カーマインを含むグループショットが「金色毬藻に囲まれたウニ一匹」みたいな様相を呈するビジュアル戦略も話題を呼んだような呼ばなかったような。
しかし何より彼らを語る上で欠くことが出来ないのが、'85年発表のデビュー作たる本『READY TO STRIKE』と、その幕開けを劇的に飾るアルバム表題曲の存在。キャッチーなVoメロディ、印象的にハモるツインGを散りばめた、疾走感溢れる曲調にドラマティックな曲展開・・・これぞまさしくLAメタル史に燦然と輝く至高の逸品。HR/HMファンなら避けては通れぬ名曲ではないかと。
昔はこの曲ばかりヘヴィロテしていたものですが、それ以外の収録曲にしても、アリーナ・ロック然としたスケール感を有するサビメロが秀逸な②、ハード・ドライヴィンな⑥、哀愁溢れる⑨等、十分に魅力的。いずれも“READY~”とは方向性が異なりますし、同曲の衝撃の前に存在が霞みがちってのは確かなんですけどね。
90年代に一度CD化されたきりで、中古屋じゃ手の出し難いプレミア価格で売られている本作を見かけるにつけ、ぼちぼちこの名作の国内盤をリマスター再発するべき時期が来ているのではないでしょうか!?と。(カーマイン・アピス総裁考案「コブラのポーズ」を決めながら)

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