この曲を聴け! 

It's Time to Party / I Get Wet / ANDREW W.K.
帰ってきたクーカイ ★★★ (2015-05-09 21:55:45)
 何コレ珍名曲①

 長い間一つのジャンルの音楽を追っかけていると、「何だこれ?!でも良いじゃん!」という曲にいくつか出くわす。この曲もその中の一つ。
 全ての空間を埋め尽くさんとするアンドリュー。同じような手法を取った人と言えば、ジンジャーとかデヴィン・タウンゼントが挙げられる。この手の音づくりは、耳が良くて音作りの才がないと不可能だ。なにせ、埋めると共にその埋めた音が綺麗に聴こえてないと体を成さないからだ。当然、メロディはキャッチーでないといけない。ただ単にウルサイだけでは、音を丹念に重ねてもただのノイズにしかならない。
 そしてネタは“パーティー・マッドネス”。
 ほとんど出落ちである。
 まぁ、2枚目、3枚目のアルバムも、ひたすら〝パーティー”でのしていくのは相当難しい。そして、そんなことは頭の良いこの人の事だから、わかっていたはずなのだ。
 それでも、〝パーティー馬鹿”で一枚作らずにはいられなかった、そしてその記念すべきアルバムの冒頭を飾ったこの一曲は、一人のアーティストが生命を懸けた真に偉大な一曲だ。
 たまにこういう想像を絶する馬鹿者が出てこないと、ROCKもつまらないんである。

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