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Revolution Saints / REVOLUTION SAINTS
火薬バカ一代 ★★★ (2015-03-29 00:16:34)
ファンの間では歌の上手さが語り草になっていたディーン・カストロノヴォ(Ds)が、遂にガッツリとフロントマン役を担ったプロジェクト(ご本人曰く、バンド)のデビュー作。
これまでもJOURNEYのライブやアルバムで、その実力の程を垣間見せて来た彼氏ですが、こうして改めて聴くと本当に上手い。音程が正確とか高い声が出せるとかの基礎能力どころの話ではなく、曲に託されたエモーションを、余すところなく聴き手に届けられるレベルの上手さ。ゲスト参加して③でリードVoを取っているアーネル・ピネダと比較しても何ら遜色がないのだから、完全に「ドラマーの余技」レベルを超えてますよ。
そんなディーンが、FRONTIERS RECORDSお抱えの腕利きライター勢による、会心のメロディック・ロック・ナンバーの数々をエモーショナルに歌い上げるわけですから、もう勝ちは約束されたも同然。事実、胸が潰れんばかりに感動的な年間ベスト・チューン級の名曲③⑧を聴けば、本作が「もしやJOURNEYのアルバム以上の出来栄え?」と評判を得るのにも納得ですよ。
脇を固めるジャック・ブレイズ(B,VO)とダグ・アルドリッチ(G)のサポートぶりも実に的確。ジャックはともかく、これまでこの手の音と接点がなかった(よね?)ダグまでもが、③のソロを筆頭に、ニール・ショーンが憑依したかのようなGプレイでこちらを泣かせに掛かって来ます。⑤なんてまるでニール本人のよう・・・と思ったら、これは本当にご本人の手によるものでした。
とまれ、捨て曲なしの大傑作。メロハー愛好家ならば、何は差て置き、押さえといて損のない1枚ではないかと。

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