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Systematic Chaos / DREAM THEATER
陽凪来 ★ (2014-12-01 16:17:10)
ルーデスが加入してからのDTを振り返って見ると、2ndと繋がりを持った5th。3rdと同じヘヴィ路線の7th。4thと似た雰囲気を持った8th。と言った感じだが、6thだけは前例のない実験的な作品で過去作と比較ができなかった唯一の作品だった。そして今作もまた、過去作と比較が難しい作品である。まるでこれまでの作品全ての要素を詰め込んだかのような、非常に濃い作品である。一応ヘヴィ路線ではあるが、7thや3rdとは違う印象がある。まず7thよりもかなりプログレ色が強い。だが、4thや6thと比べると、難解な印象はそんなにない。むしろ、#3,#4は前作とは違う意味でわかりやすい曲だし、#2はキャッチーな歌メロを持った曲だ。#7も大作だけど、ソロが長いだけで、そんなに難解な感じはない。#6は比較的前作に近いかな?問題作扱いされている#5も結構悪くない。#1,#8の大作もOctavarium程ではないが結構かっこいい。全体的に前作と比べ暗い雰囲気があるので、前作も今作も気に入った人は少ないと思う。メタルとしての完成度は非常に高いし、テクニカルなソロも満載だが、彼らにあった壮大なドラマ性は今作にはあまり感じられず、アルバムを聴き終えた後にいつも「悪くはないんだけど、何かが足りない。」と思ってしまう。もう少しエモーショナルな感触があれば印象は変わったかも。決して悪くはないんだけど。
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