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Dreaming / Mean Business / THE FIRM
帰ってきたクーカイ ★★★ (2014-11-23 19:14:29)
 想い出の一曲である。
 トニー・フランクリンの作詞・作曲だ。
 フレットレス・ベースのウォーミーな音色が幻想的な曲調にぴったりと合っており、他の人はどう思うか知らないが個人的には完璧な名曲だと思う。シングルカット出来る曲だとは思わないし、カットしたところで売れる曲だとも発表当時も今現在も思わない。
 だが、中盤以降テンポアップし、機を心得たように切り込まれてくるジミー・ペイジのギターソロはひたすら格好良く、靄に包まれた夢幻の空間を揺蕩うようなポール・ロジャースの唄は、これ以外の形はあり得ないかのようだ。クリス・スレイドのプレイも、曲の持ち味を生かして徐々にクライマックスに持っていく手腕は絶妙である。もちろんトニーのベースはただただ心地良い。
 かなり想い出補正されていることは認めるが、本当に良い曲だと思うし、いつ聴いても感動する。
 ポップでも、キャッチーでも、過度にヘヴィでもダークでもない。聴く人によってはこんなつまらない曲はないと言うのかもしれない。だが、名曲である。

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