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World Detonation / Reign of Fury
火薬バカ一代 ★★★ (2014-11-11 23:58:39)
イギリスはテュークスベリー出身の5人組、'12年発表の自主制作1stアルバム。(現在はSTORMSPELL RECORDSからリイシュー済み)
バンド名とジャケットだけだとベイエリア風味のスラッシュ・サウンドでも聴かせてくれそうな感じで、事実、刻みまくりのGリフ/軽快なフットワークで暴れ回るリズムが生み出す、尖がったアグレッションや慌しい疾走感は完全にスラッシュ・メタルのそれ。しかしながらメタリックな光沢を放つハイトーンVoと、劇的且つメロディックに羽ばたくツインGは、ゆったりめに取られた尺の中でパワー・メタル然とした盛り上がりも演出していて、『CITY OF EVIL』を発表した頃のA7Xからモダンさを薄めた代わりに正統派HMに寄せた感じ・・・との印象を受けたりも。
基本的に捨て曲は見当たらない本作ですが、中でも大仰な序曲①とセットになった②、イントロでアコギが爪弾かれる④、勇ましく突っ走る⑦といった、疾走パートをベースに起承転結がドラマティックに決まった楽曲はこのバンドの真骨頂というべきカッコ良さ。
ちゃんとしたレーベルと契約してプロダクションを向上させれば、更に凄い作品を生み出してくれそうなポテンシャルの高さを感じさせてくれる1枚です。
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