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Born of the Bomb / LICH KING
火薬バカ一代 ★★★ (2014-10-27 23:13:34)
お遊び盤『SUPER RETORO THRASH』で「8ビット・スラッシュ」なる新たなジャンルを開拓して(?)、ファンを引っ繰り返らせつつ楽しませたLICH KING、'13年発表の4thアルバム。(『SUPER~』もカウントするなら5thだけど)
野郎コーラスに先導されて、MANOWARばりに高圧的なアティテュードを撒き散らかしながら突っ走る②が開巻早々に太鼓判を押すように、今回はスラッシャーの本道へと復帰。勢い重視のラフい音作り、ヒステリックに叫び倒すハイピッチVo、腕利き料理人の包丁捌きの如く、刻んで刻んで刻みまくるGリフから、初期衝動に突き動かされるよう遮二無二に突撃するリズムまで、「スラッシュ・メタル」という概念をそのまま音像化したかのようなサウンドを、相変わらずのテンションの高さで展開してくれています。
ガリガリと回転するGリフがSLAYER風の③から、アグレッシブな曲調の中にもLICH KING流のユーモアが光る⑤⑧、ツインGによるメロディックなアプローチが冴え渡った大作⑥、そしてお約束の“LICH KING”シリーズ第4弾⑩・・・と、畳み掛けるVoとGリフとリズムのコンビネーションに血管が拡張する逸品を多数収録。バンドのルーツを開示するANGENT STEELの名曲“ANGENT OF STEEL”のカヴァー⑨もばっちりハマっていますよ。
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