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World Gone Dead / LICH KING
火薬バカ一代 ★★★ (2014-10-24 23:12:23)
猛るシャウト・スタイルのVo、殺伐と刻まれる摩擦係数高めのGリフ、そして楽曲に印象的なフックを構築するメロディック且つ正統派へヴィ・メタリックなツインGとが、さながら尿意を堪えてトイレに駆け込む小学生の如き忙しないリズムに乗り突っ走る、「BACK TO 80'S」なスラッシュ・メタル(ブレンド割合はEXODUS:5、SLAYER:3、VIOLENCE:2ぐらい)を実践する、アメリカはマサチューセッツ州チコピー出身の5人組、'10年発表の3rdアルバム。
イントロ①で焦らしてから一気にスパートをかけて来る②や、バンドのテーマ曲的な“LICH KING”シリーズ第3弾の⑩といった、彼らの面目躍如たる高速スラッシュ・ナンバーを最初と最後に配置。その間にはSLAYERの“AGRESSIVE PERFECTOR”のカヴァー⑨を収録して持ち前のスピード感覚に鈍りがないことを宣言する一方で、映画『ロボコップ』へのトリビュート・ソング③では遊び心満載のアレンジを、エピカルなスケール感を有する④や、イーヴルにうねるヘヴィ・チューン⑦ではドラマティックに聴かせきるアレンジ能力の高さを披露して、「俺達の武器は勢いだけじゃないんだぜ?」とのアピールにも余念がありません。
順調な成長の跡が刻まれた1枚・・・と書こうとして、これが初めて聴いた彼らの作品であることに気がつきました。初期作を再発して欲しいなぁ。

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