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Going Crazy / SAHARA
火薬バカ一代 ★★★ (2014-09-06 22:32:02)
アントニオ猪木ばりの立派なアゴの持ち主、元WARLORDのKey奏者センチネルさん・・・もとい、ダイアン・アレンズを中心とするLAの5人組が、'93年にドイツのDREAM CIRCLE RECORDSから発表したデビュー作。
妖しく煌くドラマティックな様式美HMサウンドが輸入盤市場で話題を呼び、後にテイチクから国内盤がリリースされたのを機に購入してみたら、幻想的なアートワークの素晴らしさ込みで、前評判に違わぬ完成度の高さにいたく感動した記憶あり。
全編を叙情的&神秘的に包み込むダイアンのKeyプレイの重要性は言わずもがな、特筆すべきはもう一人の女性メンバー、リズ・ヴァンドール(Vo)の存在。熟女の色香、卓越した表現力、そして高音域でもパワーダウンしない豊かな声量とを併せ持った歌声は、まさしくバンドの大きな武器と言えましょう。
憂いが溢れ出すサビメロに一発K.O.なOPナンバー①や、RAINBOW/BLACK SABBATH/DIOに通じるスケール感とドラマ性を宿した⑧の名曲っぷりは彼女の熱唱に拠るところ大ですし、リズのシアトリカルな歌唱と、ダイアンの奏でるシンフォニックなKeyとが、まるで凱歌のように高らかに鳴り響く⑦は、アルバムのハイライト・ナンバーと呼ぶに相応しい輝きを放っています。
国内盤は既に廃盤ですが、中古屋に行けば500円ぐらいの格安価格で買えてしまいますので、これは一度聴いておかないと損というものですよ。

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