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American Idiot / GREEN DAY
帰ってきたクーカイ ★★★ (2014-08-29 00:34:39)
 これは傑作である。
 ずいぶん後になってから購入したのだが、まさかこのバンドが『dookie』を超えるアルバムを出すとは思わなかった。「『dookie』を超える」どころか、(繰り返すが)一大傑作アルバムだ。
 タイトル・トラックに耳を引かれ購入を決めたのだが、それだけではなく名曲が複数収録されている。素直に、凄いと思う。
 『dookie』で「お。良いじゃない」と気に入ったのだが、次作が完全に波長が合わなかった。変な例えで申し訳ないが、良い笑顔でこちらに歩いて来た知り合いの顔面の皮膚が、いきなりズルリと剥け、それでも知り合いは笑顔のまま、という感じの気味悪さを感じた。音楽性は『dookie』と大差ないのだが、どうにもドロリと澱んだ何かの臭気が感じられたのだ。
 故にそのアルバムは売り払い、以後、GREEN DAYのアルバムは聴かなかった。
 そのため、GREEN DAYは『dookie』と本作しかもっていない。

 話はガラリと変わるが、以前このサイトから(というかインターネットそのものから)5年ほど離れていたのは、「仮面うつ病」(身体症状が“仮面”のように前面に出、その陰に鬱病が隠れている、という鬱病の一種らしい)の診断を受けていたのが、ネットから離脱する少し前にどうにか回復したことと、無関係ではない。鬱状態からは回復したのだが、鬱の原因は依然としてそのままであったため、色々と頭の中を整理する必要があったのだと思う。
 HIGASHIさんと死生観の話をしていたのも、つまるところ、その少し前の期間に死ぬことを頻繁に考えていたからに他ならない。
 そういう意味では、このサイト(及び、当時参加していた方々)とこ~いちさんには感謝している。ここがなかったら、冗談抜きで、今生きていなかったかもしれない。結構つらい状態だった時期もあったのだが、ここで好き勝手に書き込んで、なんとか露命をつないでいたように思う。

 まだ死んでいなくて、GREEN DAYの新たな傑作を聴くことができたのは、言祝ぐべきことだ。
 GREEN DAYが一発屋で終わらなかった、ということも、随分勇気づけられることだ。

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