この曲を聴け!
Virtual XI / IRON MAIDEN
石頭堅吉 ★★ (2007-07-06 15:45:00)
書き込みもほとんどなくなったようですので、そろそろと思いまして。(笑)
ブレイズ時代は、たいていはネガティブに捉えられていますよね。そういう私自身もよく
聴いていたのは、ブルースのVoのアルバムでした。でも最近はブレイズ時代のアルバムも以前より聴くようになったんですよね。確かにVoの力量やアルバムの完成度などの側面から言えば評価(?)が低くなっても仕方ないかなとも思いますが(ちなみに<評価>ってなんですかね、ロックの世界にはそぐわない嫌な言葉ですね。)、<ロック>って、アルバムの完成度うんぬんの前に大事なものがありますよね。過度に批判してバッサりこのアルバムを切り捨てている人は、このあたりを忘れているのではないかと。このころのハリス御大(並びにメンバー各人)が、さまざまな苦悩の中にあったのは周知の通りですが、少なくともいい加減な気持ちでいわゆる<商業主義>のアルバムを作った事は一回たりともないですよね。いつも全力投球だったと思います。(でも悩めば悩むほど深みにはまる事もある。だから、前作は究極の内省的なアルバムとなった。あちらも静かな環境で聴くと別のものが見えてきます。さすがにもう少し刈り込めば、とは思いますが・・・)このアルバムも<駄盤>の一言で片付けちゃ失礼だし、もったいないと思いますよ。ほら、ダメと言われている子ほどかわいいって言うじゃないですか。何回か聴けばちゃんとロックしてるのが解りますよ。
とにかく「メイデンはこうでなくちゃいかん!」という偏見を持たずに臨めば、良質のロックアルバムだということが解ると思います。(偏見・偏向の傾向はものごとをある側面からしか見れなくしますしね。)
(それにしても前作も今作もジャケットのアートワークは、もう少しなんとかならなっか たのかと、個人的には思いますね。それで損している部分もあるように思います。)
→同意