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Henbane / CULTES DES GHOULES
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-01-01 23:15:10)
2013年発表の2nd。
これはかなりツボに来ました。
VONやBEHERIT、BAHIMIRON辺りのいわゆるアーリーブラック…プリブラの高域強調型とはまた違った音質の粗さで、冒涜的で衝動性の強い、オールドスクールな路線のブラックメタルをベースに、反復を上手く使った長尺で耽溺性のある構成、パーカッシブなドラミングや効果音等の醸し出す儀式的ムード等を取り入れ、より密教的な邪悪さを強調したような作風…という感じなんですが、これがバンド名通りの凄まじいカルト性を感じさせるんですよね。
ただ歪んでいるだけでなく、「澱み」のようなものも感じられるリフの音色、楽曲の持つ、ブラックの中でも生え抜きといえる暗黒趣味の強さに、更なる説得力を持たせる、低音の効いたプロダクション、殺気の篭もったがなりだけでなく、悲鳴や笑い声まで聴かせ、表現力を見せ付けつつもどこか箍が外れたようなヴォーカル…などから醸造される音は、凄まじくカオティック。個人的には、KATHARSISの名盤「VVORLDVVITHOUTEND」に通じる、酸化してどす黒くなった血のような赤黒い狂気を纏った作品…という印象ですね。
取り合えず、素晴らしいとしか言い様がないです。まず雰囲気が素晴らしいですが、リフなどフレーズ自体や楽曲そのものもそれ以上に素晴らしい。腐食した血の饐えた匂う漂う、地下臭いブラックが好きであれば問答無用にオススメです。
→同意