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Crimson Glory / CRIMSON GLORY
火薬バカ一代 ★★★ (2013-12-30 01:28:44)
仮面の忍者・・・ならぬ仮面のバンドとして話題を集め、'86年の発表当時、BURRN!!誌のレビューにおいて伊藤政則氏が97点を献上したことでも語り草となったCRIMSON GLORYのデビュー作。
今は亡きミッドナイト(ことマーク・オーメンズ)の天を突いて伸びていく超音波ハイトーンVoと、光沢を放ちながら絡み合う2本のGを武器に、劇的に展開される、どこか気高さを漂わせた正統派HMサウンドは、『運命の翼』を発表した頃のJUDAS PRIESTから、欧州風味の湿り気を減じた代わりにメタリックな硬質感を増量したような趣き。
個人的には、少々表情に乏しいハイトーンVoと、似通ったテンポの楽曲が連続する構成とが相俟って、一気に通して聴くと「聴き疲れ」を覚えなくもない作品なので、作中において特にお気に入りの①③④⑦⑧といった楽曲を摘み食い的に愛聴させて頂いております。
また、よりメロディアスで強く叙情性を宿したこれらの楽曲におけるミッドナイトの歌声を耳にすれば、彼がハイトーンだけが武器の一発芸系シンガーとは一線を画する存在であることが良く分かるというもの。
今更ですが、惜しい人物を亡くしました。
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