この曲を聴け!
I Versus I / COCOBAT
1/144 ★★ (2004-03-16 10:59:00)
スラッシュを通過したヘヴィロックで、近似値を求めるならば近年のANTHRAXあたり。
それで大体中身が想像できると思うのですが、やはりリフの応酬が燃えます。
それを抜け出した後に、ポッとエモい歌唱やらギターソロやらを使うようになり
メロディを意識した曲作りになっているのがポイントです。
これが邪魔になってストロングさに欠く曲が増えたのも事実ですが。
とはいえ、一曲目の「I vs. I」を筆頭に佳曲が並び、リフで昇天できる「EYE SURRENDER」「TRY OUT」、
新境地と呼ぶべき「CHOVA」とインパクトのある曲もあり、それなりの聴き応え。。
「BOBO」の再録版が収録されてますが、これは蛇足。コーラス邪魔です。
相変わらず捨て曲が多い(12曲中4曲ぐらい)ですが、これは今に始まったことではありません。
歌詞は英語とスペイン語?(ポルトガル語だったような気がするんですけど)を使い分けながらも
要所要所で日本語を取り込み巧く抑揚をつけています。何語にしても発音がいいとは言えませんが。
ベース音が奥に引っ込んで、ベキベキ、むしろギチギチと下品に鳴るスラップ音も
聞き取りづらいです。ギターに音圧があるのでそれに埋もれてしまいます、残念。
このサイトに来る人には勧めやすいアルバムですが、初期のようなパワーを追い求めると厳しいものがあります。
それにここまでメロディックでも無いですし。
→同意