この曲を聴け!
三文ゴシップ / 椎名林檎
オリンピア ★★★ (2013-12-03 01:54:16)
端正で良く出来た、高品質なアルバム。
それは間違いない。
ただ
ビッグバンドやキャバレー音楽の要素、
つまりは
林檎が本当にやりたいことを追求した、
これまでとはまた違った奔放さがあり
彼女に幻想を抱いていたり
初期こそが、と考える人には
”丸くなった”と言われかねない作品でもある。
しかし
この世界観を受け入れられるなら
(繰り返しになるが)端正で質の高い音楽で
初期3作と並び称されてしかるべきもの。
Mummy-Dをフィーチャリングした①⑩
池田貴史とタッグを組む②
アコーディオンのcobaに相対した⑫と
コラボレーションが多いのも特徴で
どれも非常に良いケミストリーを生んでいる。
特に⑫は
並々ならぬ緊密さが狂気すら感じさせ白眉。
2013年現在、十五周年で活発に動いているが
このような上質な音楽が作れるのだから、
どうせなら
オリジナルアルバムも期待したい。
→同意