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CRYING STARS -STAND PROUD!- / Syu
火薬バカ一代 ★★★ (2013-11-12 23:21:57)
GALNERYUSのSYU(G)、'10年発表の初の(?)ソロ・アルバムにして、『STAND PROUD』シリーズ第4弾。
屍忌蛇(ANIMETAL~VOLCANO)が80年代をカヴァーした第1弾、柴田直人(ANTHEM)が70年代をカヴァーした第2弾と来て、今回は90年代に生み出されたHR/HMの名曲をメインにカヴァー。それに伴って参加ミュージシャンもより若い顔触れへと変化が見られますが、演奏を聴く限りではいずれ劣らぬ実力者揃いなので作品のクオリティは磐石です。
シリーズ第一、二弾が、どちらかと言えばプロデューサー的視点で作られていたのに対し、若きギター・ヒーローの華々しい演奏が映える楽曲を中心にセレクトされている本作は、ギタリスト目線で組み立てられた作品といった印象。HEARTの“ALONE”(アカネ・リヴ嬢が参加)のようなバラード系の楽曲も収録されているのですが、やはり、それ以上に強く印象に残るのはRACER Xの“STREET LEATHEL”やSTRATOVARIUSの“AGAINST THE WIND”、イングヴェイの“NEVER DIE”といった、GALNERYUSにも多大な影響を与えたと思しきスピーディ&テクニカルな楽曲の数々。特に“AGAINST~”は、小野正利の強力なハイトーンVoが乗ることによってオリジナル版をも凌駕するインパクトを獲得しています。
それにしても、とうとう90年代の楽曲もカヴァーの対象になる時代がやって来たかと思うと何やら感慨深いものがありますね・・・。
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