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Holy Diver / DIO
火薬バカ一代 ★★★ (2013-10-28 22:57:34)
BLACK SABBATHを去ったロニー・J・ディオが、誰憚ることなく自身の演りたい音楽を追及すべく、RAINBOW時代に同じ釜の飯を食ったジミー・ベイン(B)、盟友ヴィニー・アピス(Ds)、そして気鋭の新人ヴィヴィアン・キャンベル(G)らと共に結成したバンドのデビュー作。('82年発表)
RAIBOW時代から一貫してロニーが拘り続ける「虹」「魔法」といったファンタジック/ドラマティックなモチーフを取り扱いつつも、よりソリッドに、よりスピーディに研ぎ澄まされたサウンドからは、世のHMムーブメントの盛り上がりに呼応したかのようなアグレッシブなエネルギーが迸り出ています。
特に、いつ如何なる時に聴いても全身の血液が沸騰する鋭角的なGリフ、畳み掛けるリズムの上にロニーの鬼気迫るシャウトが乗っかった“STAND UP AND SHOUT”は、DIO屈指の・・・いやさHR/HM史に残る名曲中の名曲。
アルバム全体の完成度では次作『THE LAST IN LINE』に一歩譲りますが、重厚な“HOLY DIVER”、劇的な“DON'T TALK TO STRANGERS”、Keyを取り入れたメロディアスな“RAINBOW IN THE DARK”といった必聴の代表曲が放つインパクトのデカさでは一歩も引けを取らず。多少地味な楽曲にしても、ロニーがその神々しい歌唱力をもって力ずくで佳曲レベルに引き上げていますしね。
デビュー作にして、早くも風格十分な名盤。
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