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Nemesis / MIDNIGHT SUN
火薬バカ一代 ★★★ (2013-10-21 22:35:43)
意外にポイントが低いですが、個人的にMIDNIGHT SUNの作品で一番好きなのが、'99年発表のこの3rdアルバム。
ツインGの片翼がクリス・パルムから、現在では優れたソングライターとして勇名を馳せるマグナス・カールソンに交代し、より磐石なラインナップとなった本作は、これまで以上にメロディの泣き具合を増強。元々、悲哀に満ちたサビメロの構築術に冴えを感じさせてくれるバンドでしたが、ここでは冷え冷えとした空気を運んでくるボーカル・ハーモニーを駆使して、最早「日本のバンド?」と思うぐらいこっちの琴線を刺激するクッサクサな泣きっぷりを披露。
いきなり哀愁全開のアルバム表題曲①、イングヴェイ風味の曲調にピート・サンドベリの「泣き声」が映える②、荘厳なコーラスをフィーチュアしたクラシカルな③という冒頭の名曲3連打でノックアウトされたかと思えば、後はピートがビブラートを効かせたオペラティックな歌声を披露する⑬や、ラストに控えしEUROPEの名曲“SEVEN DOORS HOTEL”のカヴァー⑮(前作と今作にジョン・ノーラムがゲスト参加していることに引っ掛けたお遊びかな)まで、全15曲という長尺にも関わらず、殆どダレを感じる暇なく聴き終えることが出来ます。
いやでも曲数はもっと絞ってくれても良かったような気はしますが。
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