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13 / BLACK SABBATH
ムッチー ★★★ (2013-08-19 22:01:44)
オリジナルアルバムとしては1995年に発表した『FORBIDDEN』以来18年ぶりとなる、2013年発表の19枚目。
アイオミとオジーとギーザーが揃って製作された作品は、1978年の『NEVER SAY DIE!』以来35年ぶり。
…とまぁ、数字を並べるだけでも感じられるかと思いますが、色々な意味で物凄い事態です。
そして、その内容も流石です。期待通り、いや、期待以上の素晴らしいアルバムだと思います。
基本的には、SABBATH以降の、近年のトニー・アイオミの作品である、
『IOMMI』・『FUSED』及び『THE DEVIL YOU KNOW』と同様の音及び曲作りがなされていると思います。
アイオミ印が刻み込まれた、独特のヘヴィなギターリフが完全に曲を主導しています。そして、そこに、
ギーザーの存在感のあるベースが絡みつき,オジーの変わらぬ声が乗っかれば,それはBLACK SABBATH。
ここにビル・ワードが居ないことは非常に残念ですが、代役のブラッド・ウィルクが良い仕事をしています。
ただ、自分の立場をわきまえて、控え目にプレイをしているように感じますし、
もうちょっとドラムが主張していたたら、もっとカッコよかったのになぁ、と思うところもありますね。
また,久々にメンバー揃ってのアルバム製作という事で,初期への回顧を意識している面も多々感じられます。
例えば、大胆なリズムチェンジをみせる①"End Of The Beginning"・②"God Is Dead?"や、
ジャジーでアコースティカルな④"Zeitgeist"、ブルージーでジャミング的な⑦"Damaged Soul"などは、
70年代のSABBATHの名作に含まれていた魅力的な要素を、顕著なかたちで表わしているように感じました。
デラックスエディションのボーナスディスクに収録されている3曲もレギュラーチューンに劣らぬ完成度で、
本当に高品質の作品に仕上がっています。ヴェテランの実力をまざまざと見せつけてくれました。嬉しい。
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