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Wings of Tomorrow / EUROPE
失恋船長 ★★★ (2013-08-18 18:02:59)
1984年リリースの2nd.個人的には純度100%の北欧メタルを堪能出来る名盤として愛しております。必殺の名曲を配した1st(録音状態に問題ありますよね)洗練された極上の3rdよりも光沢のある艶やかさといわゆる水晶の如きと表現されるあの透明な世界観、北欧メタルの先駆者としての彼らを知らしめた一枚かと思います。まだまだ青臭い歌唱も稀有な才を発揮する稀代のメロディメイカー、ジョーイ・テンペスト。アグレッシブなギターワークも健在ジョン・ノーラムと二大看板が並び立ちメタルファンにも、新規開拓者の耳に届く極上のサウンドを披露しています。甘美なメロディに陶酔させられる①アグレッシブながらも駆け上がるメロディに涙腺を刺激されまくるバランスと取れた②ドラマ性を極めた③THE北欧メタルなインスト⑤個性的な北欧スタイルをビッカビカに光らせるタイトルトラック⑥など前半の構成力の素晴らしさとメロディの美しさに溺れます。SEVEN DOORS~のような殺人級の北欧メロディに往復ビンタをさせる楽曲と比べるとインパクトは欠けるでしょうし、アリーナロックアンセムFinal Countdownもないでしょうが⑦のような垢抜けすぎない硬さのある甘美なメロディを配した⑦を聴かされると小粒感はあるのかもしれませんが、スリルと特有の雰囲気を堪能出来る今作の持つ輝きはパないと心を捕まれます。バンドの持っているポテンシャルの高さと北欧メタルの魅力を余すことなく伝える今作は1stとあわせて必聴の一枚でしょう。マニアならずともメロディ派なら聴いて欲しい名盤ですね。ちなみに②はあのアーク・エネミーがカヴァーしていますからね。どのようなアレンジが施されても良い曲は良いでしたよ。
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