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War Master / Death Dealer
火薬バカ一代 ★★★ (2013-07-23 23:05:12)
元DUNGEONのステュ・マーシャル(G)、元MANOWARのロス・ザ・ボス(G)とケニー“ライノ”アール(Ds)、元HALFORDのマイク・デイヴィス(B)・・・と、参加面子の名前を書き連ねただけで、むさ苦しさから体感温度が5、6度は上昇する(錯覚)DEATH DEALERの1stアルバム。
遠足前夜の小学生をも凌ぐテンションの高さで歌いまくるショーン・ペック(Vo)を筆頭に、メンバー全員が青筋立てて演奏してる姿が目に浮かぶようなサウンドは、スピーディ&パワフルにパンプアップされたJUDAS PRIEST・・・というよりもSHRAPNEL風パワー・メタル路線。
まるで真夏に特濃豚骨ラーメンをスープまで飲むことを強要されているかのような、もしくはクーラーのない体育館でボディビルを鑑賞させられているかのような脂っこい作風は、この手の音に耐性のない人が聴いたら最後、高脂血症か熱中症で病院送りになること確実の60分一本勝負。
ですが、逆にツボにハマれば、スピード・ナンバー③⑥⑧や、激情迸るロッカ・バラード④といった収録楽曲における、この高圧的且つ好戦的な畳み掛けはクセになるカッコ良さ。何より筋肉一辺倒ではなく、しっかりとメロディの魅力にも気を払っている辺り、なかなかに侮れません。
大量に汗をかいた後は不思議と爽快な気分も味わえる・・・ポジティブな意味で体育会系根性溢れる1枚。
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