この曲を聴け! 

Holy Land / ANGRA
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-08-31 05:31:00)
大学の卒業論文で「16世紀、ルネッサンス期における新大陸植民地化の歴史」なんてテーマを選んでいる学生は必ず聴かなければならない、そしてこれを参考文献に外書文献として記載しなければならない必須作品。←ごめん、嘘!!!(笑)。でも僕はラテン語の授業を選択していたので、ジャケットの地図はとても勉強になりました(笑)。
とにかくこれはANGRA二作目にして最も彼らの色が表れた傑作です。
1stのクラシック路線を十分にキープしつつ、全編に亘ってブラジル民族音楽を取り入れた作風は、このバンドの存在価値を決定しただけでなく、HM界に地方分権の波を作り出したと思われます。
楽曲的にはこれまた全曲素晴らしいですが、「Make Believe」や「Deep Blue」などのアコースティックな楽曲はとても好きです。「CarolinaⅣ」は大作ですが最後まで飽きない展開で非常に気に入っています。しかし、アンドレ先生のヴォーカルのひっくり返りが少ないのは僕にとっては非常に残念でなりません。僕はあれが彼の表現方法の一つで、彼独自の「色」だと思っいるので(でも3rdでまた復活!!!やった!)。
でも先生が一人で作曲した「The Shaman」を聴いているとあまりにも実験的で、う~ん、この頃から音楽性の対立は始まってたのかな~、なんて思ってしまいます。事実この曲のタイトルは後にニューバンドのバンド名になってしまいましたし・・・。確かメンバーの誰かはこの時期から衝突はあったと言ってました。
とにかく捨て曲もなく安心して聴ける作品であることは間違いありません。
壮大なコンセプトと民族性を高度なレベルで昇華した傑作です。

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