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Lunar Strain / IN FLAMES
メタラァ ★★ (2005-03-06 19:09:00)
ご存知の方も大勢いらっしゃるとは思いますが、余計な知識を1つ。
最初にこのアルバムが発売されたときは11曲目『STAND ABLAZE』以降は日本盤ボーナスでした。そしてそのボーナスの曲の内、『Stand Ablaze』『Everdying』『Subterranean』『Timeless』『Biosphere』の5曲は『SUBTERRANEAN』という『LUNAR STRAIN』発表後のミニ・アルバムの曲です。当時の日本盤『LUNAR STRAIN』はその『SUBTERRANEAN』を丸々ボーナスとして収録していたわけです。
そして、2003年(でしたっけ?)辺りにリマスター再発をする際、日本盤でも『LUNAR STRAIN』と『SUBTERRANEAN』を分けて発売された、故にリマスター盤の『LUNAR STRAIN』には"あの曲"が収録されていないんです。
とは言っても、俺の持ってる『LUNAR STRAIN』リマスター前のものなんで総てをひっくるめたレビューをします。(笑)
フォーキッシュな叙情メロディを取り入れたデス・メタルなのは言うまでもありませんね。それにプログレチックな部分も結構見て取れます。
ヴァイオリン(ヴィオラもあり?)や女性ヴォーカルも既に取り入れており叙情性の探究心は凄まじく、バンド名を冠した『IN FLAMES』では特に女性ヴォーカルが非常に効果的です。随所に登場するアコギもまた儚さを演出していて素晴らしいです。ワルツのようなリズムも叙情性を増すのに非常に良い役割。
1曲目から10曲目までを担当するミカエル・スタンネの声も完成品ではないにしろ彼とわかる。
11曲目『Stand Ablaze』と12曲目『Everdying』に参加しているダニエル・アーランドソンも結構彼のニオいを感じさせるプレイで且つパワフルなドラミングでクオリティ・アップ。
マイナスな点は誰もが触れずにはいられない音の悪さ。特に本編の方はかなり悪い。まさしくアマチュアな音作りで折角のメロディが上手く聴き取れない、もしくは耳を凝らさないと聴き取れないような場面も少なくない。『SUBTERRANEAN』の曲になると若干良くなるが、その前に散々悪い音を聴かされてなけりゃ単に悪い音でしかない。とにかく全編通して音が悪い。哀しいくらい悪い。かなり損してます。
それにプログレ的なアプローチをする際もたまに無理矢理っぽさが見えます。まぁ、"デス"と"フォーク"を併せようってんですから、多少の強引さは必要でしょうが。
もうひとつ。北欧民謡調のメロディを奏でる時、"っぽいメロディ"を並べているだけに聴こえてしまう箇所がないわけではないもの残念。ま、俺はそういうメロディが好きなんで"っぽいメロディ"でも結構好きになれちゃいますけどね。(笑)
悪いところもありますが、曲の良さは未完とは言えやはり光ってます。なかなかの作品です。音さえ良けりゃ名盤と言いたいくらい。さぁ、金の都合が出来たらリマスター盤買わなきゃ!!(笑)
…しかし『STAND ABLAZE』は凄い票入ってるのに、他の殆どの曲は登録すらされてないなんて…。だからアルバムのレビュー前に俺がレビュー沢山書いちゃいましたよ。(笑)それにしてもホント、『STAND ABLAZE』は好きだし、アルバム内で一番人気になるのもわかるけど、他の曲も評価して欲しいなぁ。

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