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Confessions / BUCKCHERRY
ヤングラジオ ★★★ (2013-02-20 12:03:02)
いくら世間で評価が高かろうが、メディアの評価が高かろうが、個人的にはそれが自分自身の評価に影響を及ぼす事は先ず無い。
逆に言えば、世間で評価されていない自分だけの名盤も数多く存在するし、その逆も数えたらキリがないくらい存在する。
作品の正当な評価とは、アーティストに変に肩入れする事でもなく、変に世間の空気を読む事でもなく、アーティストに敬意を表しながらも、各自が素直な意見を述べる事ではないだろうか。
勿論、そこにはある程度の節度が必要であるし、客観性も必要である。

この新作、基本的には何にも変わっていない。
音楽性自体も、「15」以降のスタイルをキープしている。
コンセプト・アルバムだからといって、身構える必要は無いし、難しさも特に無い。
だけどこの作品、楽曲的には、かなり新鮮さがある。
1曲1曲が作りこまれていて、単純にフックが多くメロディーも豊富である。
中でも、Vo.や楽曲の躍動感とスリリングさは、過去最高と呼べるレベルである。
特に⑨~⑪の流れなんて、これまでにはあまりなかった展開力を感じる事が出来るハズである。

アルバム「15」は、彼らの出世作であった。
続く「BLACK BUTTERFLY」も、トータルでは「15」を凌ぐ完成度であった。
そして前作「ALL NIGHT LONG」は、1曲1曲の出来は悪くなかったけれど、ややもすればマンネリ感が生まれそうな緩さがあった。
個人的には、多少不安を感じさせる内容だった。

この新作、コンセプト作という事が、かなり功を奏している。
意気込んで作った事が、全てにおいてプラスに働いている。
バンド自身の成長の過程において、絶対に不可欠なステップアップの作品である。

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