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Outerlimits / SHOW-YA
失恋船長 ★★★ (2013-02-15 15:27:41)
当時のバンドブームの煽りも受け商業的な成功を収めた7th。ワタクシの周りにもプリプリ派と彼女達派に分かれている女生徒がおりましたが全員、彼女達をHM/HR系のバンドと認識していませんでした。そりゃSHOW-YAの取り巻く環境を考えれば当然のことでしょう(ヘビメタなんて差別用語みたいなもんですよ)そんな訳でSHOW-YAの活躍はワタクシには遠い夜明けであり、当時は熱心に聴くことも無く90年代後期にまともなメタル系の新譜が手に入らないフラストレーションから中古屋で購入して本格的に聴きました。たまに歌モノを聴きたいが軽すぎるのは嫌で分かりやすく肩肘張らずに気楽に楽しみたいときにはピッタリの歌謡メタルサウンドとして年に2~3回は引っ張り出し楽しみますね。テクニック云々を語ると厳しいのですが一生懸命メタルしている姿を受け入れると楽しめるから不思議です。まじりっけ無しのメタルファンなら借用フレーズや使いまわしに怒りも覚えるでしょうが、彼女達が魅せる精一杯の努力が垣間見えるメタル愛にワタクシは享受しましたよ。めんどくさい事を言いましたが近作の魅力とは、キャッチーで優れた楽曲が多く今まで以上にメタリックさを前面に押し出せた痛快なSHOW-YAの最高傑作と呼ぶに相応しい入魂の一枚です。パワフルな疾走ナンバーで幕が開ける①に始まり曲順のバランスも良く整合性も取れている点が大衆の支持を得るのに貢献、アレンジャーとして名を連ねた笹路正徳のなせる技でしょう。耳に優しいアレンジを施しています。メタリックな方向性を促すためにも疾走ナンバーを多めに入れているのですが⑪等を聴くと個人的には少々やらされている感を感じてしまいます。アルバムの中で疾走曲をもう一つ入れましょう的な感覚でしょうか?中盤のインストパートも緊張感というよりも背伸びしているように聞こえ、かつてヘレンのカヴァーをやっていたからね、様式美風を極めるには物足りません。今作を改めて聴きアースシェイカーほど本格派ではないものの歌モノ歌謡メタルバンドの底力を感じつつ、昨今のガールズメタルムーブメントの先駆者としてシーンを引っ張っていける存在感と過去の偉業があるだけにもう一度、一花咲かせて欲しいものですね。勿論ワタクシは再結成後の新譜も購入済です
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