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Starkers in Tokyo / WHITESNAKE
takurou(2013-01-02 09:35:47)
1991~1993年当時の「猫も杓子もアンプラグドブーム」が過ぎ去って数年後に発表されたアルバム。
当時のアンプラグドブームがアンプラグドと言いつつ、単にエレアコに持ち替えて弾いただけのつまらない企画が多かったのに対して、
このアルバムは正真正銘のボーカルと生ギター一本きりでしかも客を目の前にした一発撮り。
歌やギタープレイの緊張感が生々しく伝わる作品で、その点で言うと非常に価値のあるアルバムだと思う。

ディヴィッドのボーカルに関しては、中低音域での歌いぶりは素晴らしいものがあり、やはり超一流のボーカリストだと思い知らされる。
フレーズ間に息を吸いこむ(ブレス)音も生々しさを倍増させて良い。
さすがに高音域はややしわがれてて無理に声を張り上げてるのが聞き取れるけど。
対するエイドリアンのギターは、生ギターのマイク録音主体なので音自体は非常に素晴らしい。
しかし、プレイとアレンジに関してはいまひとつ、というのが正直なところ。
生ギター一本だけでは最初から限界があるものの、もう少しアレンジを煮詰めても良かった気がする。
プレイの方もLove Ain't No strangerとかHere I Go Againあたりは明らかにミスっている音が聞こえる。
一曲目のSailing Shipsはスタート時の二人のテンションの高さがもろに音に出ているので必聴ではあるけど、
やっぱり原曲後半のドラマチックなパートがバッサリ切られているのは物足りなさを感じる。

余談だけど当時同名タイトルのビデオも発売されていて、アンコール時におまけでちょっとだけやった
Only My Soul、Fool for Your Loving、Burning Heartも入っていて、
当日プレイした曲順通り(おまけ除く)に収録されてるのでそちらの方がお勧めです。
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