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Re:メタルが嫌われる理由
ダイアスパー (2012-10-13 06:47:42)
90年代終盤からメタル好きになった自分からすると、時代遅れでダサい部分もメタルの良い部分に入るという感覚がある。もちろん、その考え方を全てのメタルファンと共有できるものではないということも分かっている。

僕は洋楽のありとあらゆるジャンルを聴く音楽ファンだけども、決定的に90年代の洋楽ロック、特にブリット・ポップとグランジに拒否反応があった。理由は分からないけど、多分90年代のひねくれた世相が嫌いだったんだと思う。

もっとダイレクトに魂に訴えかけてくる物・・・。恥も外聞もかなぐり捨てて、素っ裸の情熱をむき出しにしてぶつかってくる音楽が聴きたかった。その潜在的な欲求に真正面から答えてくれた音楽が他ならぬヘヴィメタルだった。

だからヘヴィメタルが下手にオシャレになると、もう逆にそれは僕の中では価値の無い物になってしまった。普通の音楽とは全く逆のベクトルで聴くジャンルとして、自分の中で固定されてしまった。

だから言い方は悪いけどパンテラとパンテラに影響を受けたメタルはもう自分の中ではオシャレで洗練されすぎていて、何か受け付けないものがあった。もちろん、それは彼らの音楽が一般的な基準に照らして先進的なものであったしるしでもあるんだけど。

というわけで、まるで脳の快楽中枢に電極を埋め込まれたサルが、延々と手渡された赤いボタンを押しまくって徐々に魂を抜かれていくように、僕は古臭くてイモくさい、クサメロとキラキラのキーボードアレンジを撒き散らしながら大疾走するキモスパーへの道へと頭から突っ込んで行った。

今でも多分その基本のところは変わってないと思う。世間から見放されれば見放されるほど、情熱は高まるばかりだ。

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