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Bent Out of Shape / RAINBOW
火薬バカ一代 ★★★ (2012-10-07 01:16:50)
記憶が正しければ、個人的に初めて購入したRAINBOWのアルバムです。HR/HMを聴き始めて間もない頃、ラジオか何かで耳にした“FIRE DANCE”のカッコ良さにハートを射抜かれて本作を速攻購入。暫くは同曲ばかりをリピート再生して他の収録楽曲には目もくれなかったのですが、その後、リッチー・ブラックモア(G)が何者で、RAIBOWがどういったバンドなのかを勉強し(?)改めてアルバム全体と対峙してみたところ、そのあまりのクオリティの高さに再びハートを鷲掴みにされてしまったという。
「歌」を中心に据えて「流れ」で聴かせるメロディアスHR、というスタイルが徹底されているため、最早ここには、その流麗さを壊しかねないドラマティックな様式美HRナンバーの大作が入り込む余地は全くありませんが、代わりに哀愁を帯びたキャッチーなメロディの魅力は過去最高レベルをマーク。
ジョー・リン・ターナーの「RAINBOWのフロントマンは俺だ!」という自負と自信を漲らせた歌唱と、その彼のポテンシャルを十全に引き出すリッチーのGプレイとのコンビネーションは磐石の領域へと到達、更に透明度の高いフレーズで楽曲にフックを構築するデイヴ・ローゼンタール(アレンジャーとしても大活躍)の存在も如何なく生かされた楽曲の数々は、躍動感溢れるHRチューンから、リッチー貫禄の指捌きが映えるインスト曲、そして胸打たれる叙情ナンバーまで一騎当千の兵揃い。ハイライトは勿論“FIRE DANCE”ですけどね。
ジョー時代の最高傑作にして、RAINBOWの有終の美を飾った名盤としてファン人気が高いことも納得の1枚ですよ。

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