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Timebomb / U.D.O.
火薬バカ一代 ★★★ (2012-09-10 21:10:43)
U.D.O.のカタログは手放してもう手元には残っていないと思っていたのですが、先日、棚の整理をしていたらポロッと零れ出てきた、初期U.D.O.の集大成的作品として名高い'91年発表の4thアルバム。
ACCEPT時代から全くブレることのない重厚さとドラマ性を兼ね備えたパワー・サウンドは、一聴して多くのファンがガッツポーズを決めたに違いない鋼鉄ぶりを提示しており、ACCEPTと異なる点と言えば、その作風がより一層スピーディ且つパワフルに研ぎ澄まされていることぐらいのもの。(あ、地響き男性コーラスもないか)
唯一無二の声質を誇る一方、歌メロの構築力にかけては少々ムラっけのあるウド・ダークシュナイダーも、今回は安定して勇ましいメロディを歌い上げており、また、多少歌メロに弱さが感じられる楽曲においても、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と評されたマティアス・ディートのモハメド・アリばりのGプレイが、見事な連携プレーでその穴をしっかりとカバーしてみせる隙のなさ。
有無を言わせぬパワーで捻じ伏せにくる②④⑧といった疾走ナンバー、ドラマティックに本編の幕を下ろす⑪、それにメタル魂を燃え立たせてくれる本編のハイライト・ソング⑦等、ACCEPTの名曲にも比肩するHMソングの逸品群を聴くにつけ、なるほど、確かに本作にはU.D.O.版『PAINKILLER』の称号がピタリとハマるな、と大いに納得した次第。

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