この曲を聴け!
Dangerous Games / ALCATRAZZ
はっちゃん ★★★ (2012-05-27 15:14:11)
これはこれで悪くはないかも。
「ギターヒーローなんかと組むもんか!」とばかりにイキナリ地味なギタリストを加入させた
ボネットさん。しかしこれが結構いいんです。
ダニー・ジョンソンという男、技巧を炸裂させた派手なギター・ワークではなく堅実なバッキング
そしてコンポーズ能力を買われての大抜擢と思われます。
事実、タイトルチューン「DANGEROUS GAMES」はハードポップとして優れた逸品。
1st、2ndとは違い作品自体もHM的な要素は皆無。まぁ1st、2ndも音楽性は全く別物だったけどね。
あ、あと大発見がひとつ。
それはコーラスワーク。みなさん、過去のアルバムではイングヴェイ、ヴァイそしてグラハム本人の
パートしか聴いてないでしょ?多分8割以上のリスナーがそうだと思います。僕も含めて。
そりゃあそうですよね、こんだけ濃いパーソナリティを持った人達だもの、当然でしょう。
グラハムの過去の作品を聴いてみても、コーラスというよりは主旋律の3度上に自らハモりをかぶせた
ものばかりで、コーラスと呼ぶにはちょっと違う。
しかし、本作ではバンドメンバーによる3声の王道コーラスがフィーチャーされているのです。
これが意外なほどハマっているのです。嬉しい驚きでした。
でも、やはりと言うかこの路線はHMファンはおろか一般のロック・ポップス枠でもマジョリティを
得ることは叶いませんでした。
スーパー・ギタリストととの対決という図式のもとでは圧倒的な力を発揮するグラハム。
テクニシャンを排除した本作を世に問うた事こそがまさに「DANGEROUS GAMES」だったんですね。
「デ・デ・デ・デンジャラス♪」(涙)
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