この曲を聴け!
バトル アンド ロマンス / ももいろクローバーZ
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-03-14 23:12:53)
「最近よくテレビ出てるよ。モモレンジャーじゃなくて…何だっけ?」とうちの父にまで言わしめるほど(笑)世間的にも認知されつつある、ももいろクローバーZの一枚目のアルバム。2011年発表。
このアルバムの魅力は、上の方も仰ってますが、何と言っても一曲に込められた情報量の多さでしょう。特に前山田さんの曲は、複数の曲を無理クソぶっ繋げたような(褒め言葉)、聴き手の耳を何が何でも引き付けようと全力を尽くしたアレンジで、最早キャッチーという言葉すら生温い感じ。ダンス☆マン氏と組んでた頃のモーニング娘。以上に超絶ハイカロリー。そこに乗るメロディも、悉くクサメロの嵐、特に「Z伝説」や「ワニとシャンプー」のサビとかはっきり言ってクサメタルよりクサい。これはヤバい!
そういった、ある意味で飛び道具的な即効性の高さを持った曲だけでなく、「Contradiction」のようなクールでダンサブルな曲、「オレンジノート」のようなアイドルらしい甘酸っぱいメロディを聴かせる曲など、この手の王道の路線もしっかりした質の高さで聴かせてくれるのが素晴らしい。歌唱はハロプロ系やAKBよりも遥かに癖の強いアイドル声で、かつ素面で聴くにはこっぱずかしくなるような語りや合いの手が鏤められてるのは、好みが分かれるとは思いますが…それも曲のキャッチーさ、ハイカロリーさを際立ててるんですよね。
ファンには「純粋に楽しんでない」と、怒られるかもしれませんが…個人的には邦楽やポップスを見下してる人に聴かせたいアルバムなんですよね。「じゃあお前、このアルバム以上に情報量の多さをポップでキャッチーに聴かせる作品を、他のジャンルから持ってきてみろや」的な感じで(笑)。ともあれ、そういう方向に突き抜けてる、ジャンルの中でも他と一線を画すアルバムですので、面白そうと思った方は是非。
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