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Crusader / SAXON
帰ってきたクーカイ ★★★ (2012-03-11 06:07:56)
塩野七生さんの『十字軍物語』を読んで ②

 『十字軍物語』は大層面白く、刺激的な書物なのだが、これを読んでいて思ったわけだ。
 「十字軍をテーマにした曲が収められた作品があったな」と。
 本作がそうで、私はこのCDを2002年から2005年の間のどこかの時点で、研修か会議で行った宇都宮にて購入している(旅先でのCD屋覗きは楽しい)。
 AXE KILLERというフランスの会社が、2002年に発売した「SPECIAL EDITION」で、本編10曲の後ろに3曲の「RARE TRACKS」が収録されているものだ。
 冒頭の序曲に続くタイトルトラックは、問答無用の名曲である。2曲目以降、獅子心王リチャードであれば、アッコンを目指したところを、気づいたらアメリカに向かっていたのには、確かに若干の驚きは禁じ得ない(2曲目から明るく、からっとした曲が続く。4曲目のタイトルは「SAILING TO AMERICA」)。
 しかし、この2曲目から最後の曲までが、悪くないのだ。
 捨て曲はないし、どの曲もフックがありキャッチ―だ。SAXONらしさも十分あるように思う。
 普通に名盤であると評価したい。

 ちなみに、本編とは関係ないのだが、ボーナストラックの1曲目「CHASE THE FADE」(1986年発表のシングル「WAITING FOR THE NIGHT」のB面収録曲とのこと)が格好良いインスト曲なのだ。これはちょっと嬉しかった。
 

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