この曲を聴け! 

Halki Kuolleen Maan... / RAATE
Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-02-09 22:25:06)
2004年発表デモを2007年にWTCがCD化して再発したもの。
CD盤は「Enne/Rauniotorni」「Havitys/Tuhkaa」が一つのトラックに纏められた仕様。

このバンドも鬱系のブラックである事は間違いないんですが…BURZUMの3rdの路線を思いっきり引き継いでるのが特徴。殿様がご乱心したような発狂ヴォーカルはちょっと弱めですが、音の薄いバンドサウンドに神秘的なキーが絡む音作りといい、大作主義の展開や洗脳的なリズム構成といい、フォロワーってレベルじゃなくそっくり。

一応、パーカッションとアコギで聴かせる、ペイガン/フォーク色の強い曲があったり、メタリックな刻みリフを入れたりして本家とは違う感触を打ち出している部分もあるにはあるんですが、1曲目は完全にBURZUM。BURZUMの3rdの1曲目から3曲目を混ぜたような感じで、もしあのアルバムの中にこっそり入ってても違和感無いくらいだと思う。

BURZUMって3rdが特に名盤として扱われる事が多いですが、4thではノイジーさを増しまた違った感触だし、アンビエントからブラックに戻った7th、8thも音に厚みがあってやっぱり3rdとは違うんですよね。そういう訳で、BURZUMの3rdを聴いてこの路線をもっと聴きたいと思った方には大推薦。流石にBURZUMより小粒な感じはするものの、BURZUMishにも程がある作風を聴かせてくれてます。

→同意