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First Strike / WARRANT(GERMAN)
火薬バカ一代 ★★ (2012-02-08 22:48:35)
勿論、アメリカの同名ハードポップ・バンドとは何の関係もない・・・というか、メンバー全員で汚ねぇアナルを晒しているお下劣なブックレットを見るまでもなく、ルックス的にも音楽的にも100万光年以上かけ離れたムサ苦しさを発散するドイツはデュッセルドルフ出身のパワー・トリオが'85年に発表したデビューEP。(BURRN!!表記を参考にするなら、向こうは「ウォレント」でこっちは「ウォーラント」)
幾つかの楽曲で聴くことの出来る、ガリガリとした破壊的なGリフの刻みはSLAYER辺りからの影響を感じさせますが、よりスラッシュ・メタル色の強い次作『THE ENFORCER』に比べると、未だそのサウンドは「ACCEPTの薫陶を受けたオーソドックスなパワー・メタル」という範囲に留まっており、Dsの疾走感は飽くまで他のパートと歩調を合わせたものだし、ウド・ダークシュナイダー風味のダーティな声質のVoも何とかメロディアスに歌おうと頑張っています。
全体的に青臭い仕上がりなのは隠しようもないですが、この時点で既に曲作りの上手さ、及び弾きまくりのGソロで楽曲に欧州風味の湿り気を付与するトーマス・クレイン(G)のセンスにはキラリと光るモノが感じられ、特に荒々しくも勇壮な“BANG THAT HEAD”は「名曲」と評価しても構わないクオリティを備えているように思えます。

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