この曲を聴け! 

The Unforgiving / WITHIN TEMPTATION
Spleen ★★ (2011-05-29 00:29:31)
'11年発表の5thにして、初のコンセプト・アルバム。しかもアメコミ的世界観。
……というだけあって、最初にシングル・カットされた「Faster」を中心に、シンフォニック色がだいぶ後退してメタル色が強まってます。そしてオーケストラの装飾を取り払う分、メロディのキャッチーさも強まってます。シャロンの歌唱法も3rdくらいまでのクラシカル路線ではなく、地声を活かした感じに。何かここらでもう賛否両論は免れないし、特に以前からのシンフォニック性が好きなファンは否定的になりそうです。

私がこの方向性にがっかりさせられなかった理由は、それでもなおメロディがいいから。特に「Sinead」のWTらしからぬノリは、思い切りの良さが気持ちいいし、ついつい耳に馴染んでしまう感もいい。らしくないことをやって呆れられたり失笑されたら失敗かもしれないけど、彼らは外さなかったと思います。
それに、コンセプトが「アメコミ」なら、シンフォニックを抑えてヘヴィ路線に走っていてもそんなに不釣り合いじゃないし。

ただ、「だとしたら、フルオーケストラ呼んで大仰&クラシカルにしまくった路線でコンセプト・アルバム作ったらどうなる?」なんて好奇心も一方ではあるので、いっそこちらも試していただけないでしょうか(笑)?

→同意