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Methods of Madness / OBSESSION
火薬バカ一代 ★★★ (2011-03-22 22:36:55)
80年代、STRYPERやPOISONに続く「ENIGMA RECORDS第三の星」として喧伝されてた(ような気がする)コネチカット出身の5人組が、'87年に発表した2ndアルバム。邦題は『狂気の方程式』
後に二井原実の後任としてLOUDNESSに加入し、名盤『SOLDIER OF FORTUNE』を生み出したマイク・ヴェセーラ(Vo)の熱く歪んだ歌声と、JUDAS PRIESTの流れを汲む、劇的なリフ・ワークからフラッシーなソロ・パートまで、攻撃的に弾き倒すツイン・リードGを前面に押し立てて疾走する正統派HMサウンドは、(↑上記で指摘されている方がおられる通り)LOUDNESSの『SOLDIER~』との共通点も少なくない。あの作品が気に入った人なら、必ずや本作も愛聴盤になり得る筈。
また、カラッとしたメジャー感を漂わせつつも、ウェット且つ起伏に富んだメロディ・ラインが印象に残る重厚な③やバラード⑤といった楽曲を収録する等、力押しに終始することのないメリハリの効いた作風もポイント高し。
まぁとは言え、やはり本作のハイライトを飾るのは、JUDAS PRIEST調の劇的なイントロを経て走り出す①や、キャッチーで小気味良い②(LOUDNESSっぽい)、扉の開くSEと共にB面サイドのスタートを宣言する⑥といった疾走ナンバーの数々なわけだが。
それにしても、この手の楽曲を歌わせるとマイク・ヴェセーラはやっぱり天下一品ですね。ロブ・ロックとタメ張るハマリっぷりじゃないでしょうか。

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