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Channel Zero / CHANNEL ZERO
火薬バカ一代 ★★★ (2011-03-10 22:39:52)
ベルギーのスラッシュ・レジェンド、CYCLONEのメンバーだったエグゼヴィア・カリオン(G)らによって結成されたパワー/スラッシュ・メタル・バンドが、'92年にドイツのSHARK RECORDSから発表したセルフ・タイトルのデビュー作。
メロディをしっかりと追いつつ、語尾をシャープ気味に吐き捨てる歌唱法がマイケル・クーンズを思わすVoと、堅牢に編まれたリズムと重厚な音作りがLAAZ ROCKIT風で、摩擦係数高めのGリフに、疾走感と構築感を併せ持った楽曲は初期FORBIDDEN風・・・と、まぁ要するにもろベイエリア・スラッシュ風味のサウンドを、アルバム全編に渡ってパワフルに展開(②のイントロなんてLAAZ ROCKITの“PRELUDE”まんま)。音だけ聴いたら絶対にベルギーのバンドだとは思わんですよ、これ。
流石に前記2バンドほど演奏にキレはないが、収録各曲のカッコ良さの平均値はかなりのレベルで、重量感溢れるリズムに乗って、鋭利なGリフが疾走する様はガッツポーズ物のカッコ良さ。特に本作の魅力が凝縮されたOPナンバー①と、メロディックなツインGとダイナミックな曲展開が炸裂する⑦は、アルバムのハイライト的な名曲。
次作以降顕著になるヘヴィ・ロック路線で成功を収めたCHANNEL ZERO的には、本作は実は例外的な内容だったりするのだが、とは言えその素晴しさは未だに色褪せない。リリース当時は、FORTEやMYSTIKのデビュー作なんかと共にかなり聴き込んだ覚えがある、非常に愛着ある1枚。
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