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Louis XIV / CHROMING ROSE
火薬バカ一代 ★★ (2011-02-21 22:32:35)
'92年には同郷のSTS 8 MISSIONを前座に付けて来日公演を行ったこともある(客入りはそこそこだったけど)、ドイツはバイエルン州出身の5人組が'90年に発表し、多くのファンから彼らの最高傑作として愛されている1stアルバム。
作品を重ねる毎に独自性を確立して行った(と同時に日本では人気が低下していった)バンドなれど、このデビュー作に関しては、既に多くの方々が指摘されている通り、ツーバス主体でドコドコと疾走するリズムの上に、ハイトーンVoと明快にハモるツインGが紡ぎ出す朗々たるメロディが乗っかった、もう直球ど真ん中のジャーマン・メロディック・パワー・メタルを演っており、そのサウンドは完璧にHELLOWEENフォロワー。
尤も、二番煎じとは言え確かなクオリティを備えている事は間違いなく、特に「アニメの主題歌のよう」とも評された勇壮なメロディと、サビ部分で鳴り響くトライアングル(?)が微妙なダサカッコ良さを演出するOPナンバー①は、自他共に認めるバンドの代表曲にして必聴の名曲。また典型的なジャーマン・メロパワ・ソング③⑥も、彼らの確かなメロディ・センスが確認できる疾走ナンバーの佳曲だ。
太陽王ルイ14世について歌ったアルバム表題曲⑤のような折角のドラマティックな題材を、オチャラケたアレンジで台無しにしてしまう悪い意味でHELLWEEN的な性質は頂けないし、音程に無頓着な喚き型Voや、どうにも垢抜けないアレンジなどイモい部分も目に付くが、繰り返し聴いていると、逆にだんだんそれが「味」となって来るB級メタルの逸品。
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