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…and Justice for All / METALLICA
クーカイ ★★ (2002-05-03 01:35:00)
初めてアルバム単位で彼らに接した、思い出深い作品。
1曲目が始まった途端、「うわ、凄え!」と思った。ヘッドフォンで聴いていたのだが、ジェイムズのリズムギターが目茶苦茶低い音域までカヴァーしていて、ウォンウォンいって聴こえてきたからだ。もうこの瞬間に彼等の音楽が異端であることがわかった。
しかし、どうしたことか彼らはその過激な音楽性と反比例するかのように、どんどん巨大な存在になっていった。「ONE」のヴィデオ・クリップがきっかけだったとか、3rdで注目されていた社会的事象を鋭く切り取った歌詞世界が、いよいよ注目されるようになったのだとかいわれていたが、そんなことはどうでも良かった。アンダーグラウンドの代表のようなバンドが、突然メインストリームになっているのだ。ただただそれが痛快だった。
当時ジェイソン加入後初の作品ということで、熱狂的なクリフファンが「つまらねえベースライン弾いてんじゃねえ。ジェイソンやめろ」とB!誌で吼えたけっていたが、「ベースの音、聴こえるか?」と、もの凄く不思議に思った。というわけで、本作はベースがほとんど聴こえません。それでも、名作。

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