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Awake / DREAM THEATER
dave rodgers ★★ (2006-03-04 12:10:00)
'94年発表の3rd。聞き込みによって味がわかるDTの中でも好き嫌いが結構分かれる作品だと思う。ケヴィン・ムーアの空間演出が今作で最も活かされてる。(ただ、ベースがあまり聞き取れない‥)プログレに没頭しつつ、重さや暗さに重点を置いた作風でもメロディの美しさに影響力があった後の「TOT」も上質のアルバムだと思うが、低音で奏でられるへヴィなリフが、実質違うがダークな奥深さを「TOT」並みに醸していてなかなか素晴らしい。各楽曲の完成度は高いと思うけど、アルバム全体で統一感は、「I&W」のドラマとかメロディを感じさせる構成と言うよりは、曲自体がソリッドに、神秘的に、歪んだような雰囲気が漂っていてDTのそれまでの作品にはなかった(実際前作と極端に変わった印象は受けないが)、今となってはへヴィ路線の兆しを感じさせる作風になったのでは、という印象も受ける。単体で良いと思える楽曲は確かにあるけど、どちらかといえば一貫性に注意して聴きたいと思ったアルバム。だからそこの感触は「TOT」の色彩にもどこか似てる印象だったりする(あくまで個人的な感性では)。たしかにサウンド・プロダクションもかなり良いし、実験的な要素が強く出ていながらDTの肝というべきメロディーラインの豊潤さもしっかり持ち合わせているのがポイント。ハイクオリティなアルバムに仕上がっていると思う。
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