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Fire Works / BONFIRE
火薬バカ一代 (2010-10-16 23:56:21)
1stアルバムの時はスケジュールの都合で叶わなかった名手マイケル・ワグナーを、ようやっとプロデューサーの座に迎えてアメリカでレコーディング、'87年に発表された2ndアルバム。
その甲斐あって、音作りが格段に洗練された本作は、前作同様ドラマティック且つ表情豊かなツインGを活かした、ウェットでメロディアスなヨーロピアンHR路線に軸足を置きつつも、今回は華やかなKeyサウンドの導入によって収録曲のバラエティが広がり、メロディのフックや分厚いボーカル・ハーモニーの華麗さ、そして何よりメジャー感がグッと増強。個人的に「BONFIRE」と聞いて想起する音楽性は、本作をもって確立されたように思います。
ジョー・リン・ターナーやジャック・ポンティら、手練のソングライター陣との共作を経験した事で、バンド生来のポップセンスに益々磨きが掛けられた点も大きな収穫であり、中でも鮮烈な疾走ナンバー①④は、欧州バンドならではのハードネスと、大陸仕込みのキャッチーさが巧みな融合を見た、これぞBONFIRE!と思わず喝采を上げたくなる名曲。またクラウス・マイネの影を振り払い、逞しさと表現力を増したクラウス・レスマンの熱唱が胸を打つ⑥も涙ちょちょ切れる名バラードだ。
BONFIREの代表作と言えばヒットを飛ばした『POINT BLANK』と言う事になろうが、個人的に彼らの最高傑作には、捨て曲なしのクオリティと硬軟のバランス感覚が非常に秀逸な本作を推させて頂きます。

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